スリランカ直輸入紅茶の旅|茶畑から日本の食卓まで、サラトナが届ける一杯の物語

スリランカ茶畑から日本の食卓へ:サラトナの紅茶の旅
スリランカ茶畑から日本の食卓へ:サラトナの紅茶の旅

一杯の紅茶が手元に届くまでに、どれほどの人の手と時間がかかっているか。スリランカの霧深い高地で夜明け前から始まる手摘み作業から、日本の工場でのブレンド・着香加工、そしてカップに注がれる瞬間まで、サラトナが届ける紅茶の旅を製造工程の詳細とともに解説する。

目次

第1章:スリランカの茶畑で始まる物語

スリランカ(旧称セイロン)は、インド洋に浮かぶ島国であり、世界第3位の紅茶輸出国である(2023年スリランカ茶局データ)。国土の約6%が茶園に覆われており、高地・中地・低地の3つの標高帯がそれぞれ異なる個性を持つ紅茶を生み出す。

サラトナが主に調達するのは、標高1,200m以上のハイグロウン(高地茶)である。高地では昼夜の寒暖差が大きく、茶樹の成長が緩やかになるため、葉に風味成分が凝縮される。特にウバ、ヌワラエリヤ、ディンブラの3産地は世界的に高い評価を受けている。

手摘みの技術:「二葉一芽」の原則

高品質な紅茶の収穫は、今も人の手によって行われている。摘み取るのは新芽と、その下の2枚の若葉のみであり、これを「二葉一芽(にようひとめ)」と呼ぶ。熟練の摘み手は1日に約20〜30kgの茶葉を摘むことができるが、これは最終的に約5〜7kgの乾燥茶葉にしかならない。

スリランカの茶園では、タミル系の女性摘み手が伝統的にこの作業を担ってきた。頭に籠を載せ、両手で素早く葉を摘む姿は、スリランカの茶産業を象徴する光景である。

第2章:工場での精密な製造工程

摘み取られた茶葉は、鮮度を保つため数時間以内に茶園内または近隣の工場へ運ばれる。

工程1:萎凋(いちょう / Withering)

収穫した茶葉を大型の棚(萎凋槽)に広げ、温風を当てて水分を飛ばす。生葉の水分量は約75〜80%だが、萎凋後は55〜60%まで低下する。この工程で葉が柔軟になり、次の揉捻工程に適した状態となる。所要時間は約12〜18時間。

工程2:揉捻(じゅうねん / Rolling)

萎凋した葉を揉捻機にかけ、葉を揉んで細胞を破壊する。これにより茶葉の酵素と空気が接触し、発酵(酸化)が始まる。揉捻の強さと時間が、最終的な紅茶の味わいに大きく影響を与える。

工程3:発酵(酸化 / Fermentation)

揉捻した茶葉を適切な温度(20〜25℃)・湿度(95〜98%)の環境に置き、酸化発酵させる。この工程で、緑色の茶葉が銅色・赤褐色に変化し、紅茶特有の色・香り・味が生まれる。

特に重要なのが、カテキンがテアフラビン(紅茶の赤色・渋みの元)とテアルビジン(茶色・コクの元)に変化する反応である。発酵時間は通常2〜4時間であり、職人が茶葉の色と香りを見極めて最適なタイミングで停止させる。

工程4:乾燥(Drying / Firing)

発酵を止めるため、高温(約100〜130℃)の熱風で急速乾燥させる。水分量を3〜5%まで下げることで保存性が高まり、香りが固定される。この工程で茶葉が黒褐色になり、一般的な「紅茶の茶葉」の姿になる。

工程5:選別・グレーディング

乾燥した茶葉をふるいにかけ、粒の大きさで分類する。これが「OP(オレンジペコー)」「BOP(ブロークン・オレンジペコー)」などのグレード名の由来となる。

グレード特徴主な用途
OP(Orange Pekoe)長い葉・上品な香りストレートティー・高級品
BOP(Broken OP)細かく砕いた葉・濃い水色ティーバッグ・ミルクティー
BOPF(BOP Fannings)さらに細かい・即席性高ティーバッグ向け
Dust最も細かい・濃厚チャイ・業務用

第3章:サラトナの仕事——ブレンドと着香

スリランカから届いた茶葉は、日本のサラトナ工場で最終加工を受ける。ここがサラトナの真骨頂である。

ブレンドの哲学

サラトナのブレンドは、単に複数の産地の茶葉を混ぜるだけではない。代表の快斗は、高校卒業後から紅茶の研究を続け、1986年創業の喫茶店「ザイン」(浜松・鴨江)で30年以上、毎日紅茶を淹れ続けてきた経験を持つ。その感覚と知識が、ブレンドの基準となっている。

「ウバのメントール感を活かしつつ、ディンブラのまろやかさで飲みやすくする」「アッサムのコクにニルギリの爽やかさを加えてアイスティー向けに仕上げる」——こうした繊細な調整は、人間の感覚に基づいて行われる。

着香(フレーバリング)の技術

アールグレー(ベルガモット)・ジャスミン・ローズ・フルーツなど、香りを付けたフレーバードティーの製造も行う。着香には天然香料を使用し、茶葉本来の品質を損なわないよう最小限の量で最大の香りを引き出す技術が求められる。

第4章:あなたのカップへ

スリランカの茶畑で手摘みされ、工場で加工され、サラトナでブレンド・着香された紅茶は、最終的にカップに注がれる。一杯の紅茶の背後には、多くの職人の手と、数週間の工程が凝縮されている。

サラトナの紅茶は、te.chatea.shop(オンラインショップ)でお求めいただける。また、業務用のご相談はtea.cha.infoからお問い合わせいただきたい。

さらに、サラトナでは飲食業・ホテル・カフェ向けの特化LLM(AI)の作成サービスも提供している。お問い合わせは office@saratna.net まで。

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