
2012年6月6日、ロンドンで撮影された紅茶とビスケットの皿。REUTERS/Suzanne Plunkett/FilePhotoPurchaseLicensingRights新しい
ロンドン 13日 ロイター] – スーパーマーケット業界が紅海での輸送障害による供給リスクを警告したことで、英国人は、国民が好む飲み物のひとつである紅茶の一部の品薄を覚悟しなければならないかもしれない。
英国小売協会(British Retail Consortium)は、一部の紅茶ラインに「一時的な混乱」が見られたとし、ある業界関係者は、フレーバーティー・ラインに遅れが出ていると述べた。
同国の2大スーパーマーケット・グループのウェブサイトは火曜日、十分な供給量を示していたが、各社は一般的に、紅海航路の寸断がどの程度続くかによって、消費者がヨーロッパで空の棚を目にするかどうかが決まると警告している。
イランと同盟を結ぶフーシ派武装勢力が紅海とその周辺の船舶を攻撃し、アジアとヨーロッパ間の貿易を停滞させた後、衣料品小売業者が何度か警告を発したが、今回の遅延警告は食料品としては初めてのことだ。
世界第5位の紅茶輸入国であるイギリスは、輸入紅茶の半分以上をケニアとインドから仕入れており、紅海ルートに依存している。
輸出・国際貿易協会(IEIT)によれば、未加工の茶葉は加工・包装のために英国に輸送され、英国を世界第10位の輸出国にしている。
大手スーパーマーケット・グループを代表するブリティッシュ・リテール・コンソーシアム(British Retail Consortium)の食品・持続可能性担当ディレクター、アンドリュー・オピー(Andrew Opie)氏は、「一部の紅茶ラインに一時的な混乱が生じているが、小売業者は大きな困難を予想していないため、消費者への影響は最小限にとどまるだろう」と述べた。
英国のエリア製造に詳しい業界関係者は、多少の遅れはあるものの、大きな不足は予想していないと語った。
IEITのマルコ・フォルジオーネ事務局長は、紅茶は「このサプライチェーンの危機に巻き込まれた多くの品目の最初の一品」になるかもしれないと述べた。
南アフリカの喜望峰を回る代替航路は、紅海やスエズ運河を経由する航路に比べ、10~14日ほど旅程が長くなる。
ネクスト (NXT.L),opens new tab、ペプコ・グループ (PCOP.WA),opens new tab、プライマーク (ABF.L),opens new tab、マタランなど英国の大手衣料品小売業者数社は、紅海出荷の混乱による潜在的影響に注意を促している。
元原稿
Britain’s tea supply facing disruption from Red Sea crisis | Reuters
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